ナビが脳を壊す?──便利すぎる道案内の意外な落とし穴
目次
- 1: 道を覚えなくなったのは“脳の警告”かも
- 2: ナビ依存がもたらす“脳の老化装置”化
- 3: “脳トレ”としての地図活用術
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
道を覚えなくなったのは“脳の警告”かも
昔は地図を広げて「この角を曲がって…」なんて道を覚えたものですが、今はスマホのナビが全部教えてくれる時代。目的地まで脳を使わずにたどり着ける便利さ、つい頼ってしまいますよね。
でも実はこの「道を覚えない」状態、脳の空間認識力が使われなくなっているサインかもしれないんです。
研究によると、ナビに頼りすぎると脳の“地図を描く力”が衰える可能性があるとか。つまり、便利さの裏で、脳の一部が“使われないまま老化”しているかもしれない──ちょっと怖い話です。
ナビ依存がもたらす“脳の老化装置”化
道を覚えなくなるだけじゃない──ナビに頼る生活は、私たちの空間認識力そのものを弱らせてしまう可能性があります。
この力は、道順を記憶したり、位置関係を把握したりする“脳の地図機能”のようなもの。もともと加齢とともに衰える性質がありますが、ナビに頼りきることで「使わないまま衰える」という悪循環が加速するのです。
実際、認知症予防の観点でも空間認識力の維持は重要とされていて、ナビの使いすぎは“脳の老化装置”になりかねない──そんな指摘もあるほどです。
“脳トレ”としての地図活用術
ナビの便利さに頼る日々から、ちょっとだけ離れてみませんか?
たとえば週に一度、ナビを使わずに目的地へ向かう“地図チャレンジ”をしてみるのも一つの方法です。
紙の地図やスマホの地図アプリを事前に確認して、頭の中にルートを記憶してから出発する──それだけでも脳の活性化につながると言われています。
こうした“使う習慣”を取り戻すことで、加齢に負けない認知力を育てられるかもしれません。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さて、今日のテーマは「ナビが脳を壊す?」という、ちょっとドキッとする話でしたね。琳琳さん、前半ではどんなことがわかったんでしたっけ?
はい。まず、昔は地図を見て道を覚えていたのに、今はスマホのナビに頼りっぱなしという人が増えているという話から始まりました。
その結果、脳の空間認識力──つまり「地図を描く力」が使われなくなって、老化が進む可能性があるという研究もあるんです。
技術的に言えば、脳の海馬という部位が関係しています。空間記憶を司るこの部分は、使わないと萎縮する傾向がある。ナビに頼ることで、脳が“サボる”状態になるわけですね。
なるほど…。便利さの裏にそんな落とし穴があるとは。ちょっと怖いですね。
でもさ、ナビってほんと助かるよね。初めての場所でも安心して行けるし、迷わないし。
昔なんて、地図を片手にウロウロしてたもんですよ。雨の日なんか、紙がぐしゃぐしゃになって…。
わかります(笑)。でも、あの「迷いながら覚える」って、実は脳にはすごく良かったんですよね。
今は目的地まで一直線。便利だけど、記憶に残らないっていうか…。
ちなみに、ロンドンのタクシー運転手は地図を丸暗記する「ザ・ナレッジ」という試験を受けるんですが、彼らの海馬は一般人よりも大きいという研究結果もあります。
つまり、地図を覚える習慣が脳の構造にまで影響するということです。
へえ〜!それはまさに“脳トレ”ですね。じゃあ、ナビを使わない時間を意識的に作るといいのかな?
その通りです。たとえば週に一度、ナビを使わずに目的地へ向かう“地図チャレンジ”をしてみるのもおすすめです。
紙の地図やスマホの地図アプリを事前に確認して、ルートを記憶してから出発するだけでも、脳の空間認識力を刺激できます。
これは認知症予防の観点でも有効です。ナビに頼りすぎると、脳の“使わないまま老化”が進む可能性がある。
だからこそ、意識的に「脳を使う習慣」を取り戻すことが大切なんです。
なるほど。便利なナビも、使い方次第ってことですね。
「ナビが脳を壊す」なんて言われるとギョッとしますけど、ちょっとした工夫で脳の老化を防げるなら、やってみる価値ありです。
はい。便利さに流されすぎず、たまには“自分の脳で道を探す”時間を作ってみましょう。
それが、未来の自分へのちょっとしたプレゼントになるかもしれません。
ナビは道を教えてくれるけど、脳は人生の地図を描いてくれる──そんなふうに考えてみるのもいいですね。
うまいこと言うなあ、ロン(笑)。ということで、今日のテーマは「ナビと脳の意外な関係」でした。
次回も、ちょっと気になる雑学をお届けします。お楽しみに!
