【消された発明】テスラ塔が示した“ワイヤレス給電”の原点と現代への影響

100年前、ニコラ・テスラは電気を空中に飛ばす“無線送電”を本気で実現しようとしていた。なぜその技術は封印され、どのように現代へ受け継がれたのかを解説する。

目次

  • 1: 1. 世界初の“無線送電塔”が完成した日
  • 2: 2. 資金提供者が恐れた“無料エネルギー”の未来
  • 3: 3. 現代のQi充電に受け継がれた“テスラの影”
  • 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

1. 世界初の“無線送電塔”が完成した日

世界中のどこにいても、空気中から“電気が降ってくる”──そんなSFみたいな未来を本気で実現しようとしていた人物が、発明家ニコラ・テスラです。彼がニューヨーク州ロングアイランドに建てた巨大な塔「ワーデンクリフ塔」は、電線を使わずに電力を送る“無線送電塔”として構想されました。地面そのものを伝ってエネルギーを送り、空気中に電気を共振させることで、離れた場所の機器を動かすという大胆すぎる仕組みです。1900年代初頭の技術水準を考えると、この発想はまさに時代を100年先取りした“未来のインフラ”そのものでした。

2. 資金提供者が恐れた“無料エネルギー”の未来

テスラの壮大な構想は、技術ではなく経済の仕組みによって止められたと言われています。ワーデンクリフ塔を支援していた大富豪J.P.モルガンは、テスラの説明を聞くうちに不安を抱きました。「電気を空中に飛ばしてしまったら、誰も電力を買わなくなるのではないか」。もし本当に世界中へ“無料で電力を配れる”仕組みが完成すれば、電力ビジネスそのものが崩れてしまう──そう判断したとされます。結果、資金は打ち切られ、塔は未完成のまま放置され、やがて解体。テスラが描いた未来は、利権と経済構造の壁に阻まれ、歴史の表舞台から静かに姿を消していきました。

3. 現代のQi充電に受け継がれた“テスラの影”

テスラの夢は完全には実現しなかったものの、その“かけら”は今の私たちの手のひらにしっかり残っています。スマホを置くだけで充電できるQi方式のワイヤレス給電は、まさにテスラが思い描いた「電気をケーブルから解放する」という発想の延長線上にあります。最近ではイヤホン、マウス、キーボードなどのPC周辺機器にも広がり、机の上からケーブルが消えていく便利さを実感する人も増えました。もしテスラの構想がそのまま進んでいたら、街中に“巨大な充電スポット”が立ち、私たちはコンセントという概念すら知らない世界で暮らしていたのかもしれません。

ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

あさと

さあ、ここからは“読むラジオ”後半戦。今日は“テスラ塔とワイヤレス給電の原点”というロマンあふれるテーマでお届けしています。いやあ、前半だけでもワクワクしたね。空気中から電気が降ってくるって、子どもの頃に想像した未来そのものだよ。

琳琳

本当にそうですよね。テスラが目指したのは“世界中どこでも電気が使える未来”。ワーデンクリフ塔はその象徴でした。でも、資金提供者が“無料で電気を配られたら困る”と判断して計画が止まってしまった…というのが前半のポイントでした。

ロン

技術的には当時としては破格の先進性だったが、経済モデルが追いつかなかったというわけだ。電力ビジネスはインフラ産業だから、無料化は既存の構造を根底から揺るがす。

あさと

でもさ、もし本当に“無料電気の世界”が実現してたら、僕らの生活どうなってたんだろうね? コンセント探してウロウロすることもなかったのかな。

琳琳

スマホの充電器を忘れて焦る、なんてこともなかったかもしれませんね。街中に“電気のWi-Fiスポット”みたいなものがあって、歩いてるだけで充電されるとか。

ロン

その場合、スマホのバッテリー容量という概念も変わっていただろう。常に給電される前提なら、極端に小さくできる。デバイスのデザインも大きく違っていたはずだ。

あさと

あ、それ面白い! じゃあスマホはもっと薄くて軽くて、バッテリー問題で悩むこともなかったかも?

琳琳

ただ、テスラの構想は“地球全体を使った共振システム”なので、現代のQi充電とは仕組みが全然違うんですよね。Qiは“置くと充電できる”方式で、テスラは“置かなくても電気が届く”方式。

ロン

つまり、Qiはテスラの夢の“断片”だけを実現している状態だ。技術の方向性は違うが、“ケーブルからの解放”という思想は共通している。

あさと

なるほどねえ。テスラの夢が100年後にスマホで部分的に叶ってるって、なんか胸が熱くなるな。

琳琳

では最後に、今日のまとめです。テスラが構想したワーデンクリフ塔は、世界初の“無線送電塔”として、電力を空中に飛ばすという大胆な発想を持っていました。しかし“無料エネルギー”が経済構造を壊すと判断され、計画は凍結されてしまいます。

ロン

だが、その思想は現代のワイヤレス給電Qi充電といった技術に受け継がれている。スマホやPC周辺機器がケーブルなしで充電できるのは、テスラが目指した“電気の自由化”の延長線上にあると言える。

あさと

つまり、テスラ塔は消された発明だけど、その影は今も僕らの生活に息づいてるってことだね。もしテスラの構想が実現していたら、コンセントのない世界、電気が空気のように当たり前に届く世界があったかもしれない…そんな“もうひとつの未来”を想像するとワクワクするよ。

琳琳

ワイヤレス給電の歴史を知ると、今の技術がもっと面白く見えてきますよね。これからの進化にも期待したいところです。

ロン

未来の給電技術は、テスラの夢をさらに拡張する可能性がある。電気のインフラはまだまだ進化する。

あさと

というわけで、今日は“テスラ塔とワイヤレス給電の原点”を深掘りしてきました。次回も、思わず“へえ〜!”と言いたくなる話題をお届けします。それでは、またお会いしましょう。

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